ストーリー

冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた

夕暮れの音楽室で俺が奏でるギターに合わせるように。 隣の教室で顔も知らない誰かが奏でるピアノに合わせるように。 屋上から響いてきた、鈴が鳴るように高く澄んだその声は、 バラバラだった俺たち三つの旋律を繋いでくれた。 始まりは、そんな晩秋。 そのとき、誰かが誰かに恋をした。